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平成元年に埋めたタイムカプセル開封 長野・南千歳町区

30年ぶりに開封したタイムカプセルから思い出の品を取り出して喜ぶ住民たち=20日、長野市南千歳町公園30年ぶりに開封したタイムカプセルから思い出の品を取り出して喜ぶ住民たち=20日、長野市南千歳町公園
 長野市中心市街地の南千歳町公園で20日、平成元年の1989年4月、公園の改修記念に合わせて住民たちが埋めたタイムカプセルが掘り起こされた。30年後の2019年に掘り起こすと決めて埋めたところ、新天皇即位に伴う改元が5月1日となり、埋設期間が平成の始まりから終わりに重なった。住民らが「平成最後の思い出に掘り起こそう」と、偶然の巡り合わせを喜びながら30年ぶりに思い出の品と再会した。

 多くの住民が見守る中、スコップで地中から容器を掘り出して開封すると、平成元年の新聞や、同年に導入された消費税3%の告知文など、時代を感じさせる67点を“発見”。当時の子どもらの「30年後どうなってるかな」といった寄せ書きや、「全員で30年後に元気に再会することを約束します」とのメッセージも出てきた。

 南千歳町区は長野駅北側に広がり、区画整理に伴って昭和60年代以降はテナントビルの建設が活発化。長野の玄関口として発展した半面、住民の転居が相次ぎ、この30年で同区の人口は約3割減った。

 この日は転出した元住民も連絡を受けて集まり、再会を喜ぶ笑顔であふれた。当時小学6年生だった川村美奈子さん(41)=滋賀県=は中学生の頃、開発事業の影響で同区から転居。小学生の息子らと久しぶりに公園を訪れると、当時の友人たちと思い出話に花を咲かせた。「子どもの時の気持ちが戻った。みんなで元気に会えたのがうれしかった」と話した。

 掘り起こしの準備を進めてきた前区長の古川直久さん(74)は、住民の「同窓会」の場になったタイムカプセルの開封が「未来に向けて地域の絆を強める集いになった」と喜んでいた。

(4月21日)

長野県のニュース(4月21日)