長野県のニュース

「信州富士見高原ファーム」 国のジビエ認証 県内初登録

県内初の国産ジビエ認証施設に登録された信州富士見高原ファームの食肉処理加工施設県内初の国産ジビエ認証施設に登録された信州富士見高原ファームの食肉処理加工施設
 諏訪郡富士見町の「信州富士見高原ファーム」の食肉処理加工施設が、農林水産省が2018年5月に制度化した「国産ジビエ認証施設」に登録された。県内初で、全国では3番目。適切な衛生管理や流通規格に従ってジビエ(野生鳥獣肉)を扱っているとの認証で、登録施設だけが使えるロゴマークをジビエのパックに貼って安全性をアピールすることができる。

 農作物保護のために捕獲された鹿やイノシシの食肉利用を進めるのが制度の目的。捕獲や解体、搬送の際の衛生指針や、モモやロースなど部位別の切り分け方を定めた「カットチャート」を順守しているかどうかを認証機関が審査する。認証機関は日本ジビエ振興協会(茅野市)、ジビエラボラトリー(広島市)。

 信州富士見高原ファームは、13年に町内の猟友会員らが設立。富士見町内に14年に開設した加工施設では町内で捕獲した年間約300〜350頭のニホンジカの肉を処理している。県内外のレストランに卸したり、パック詰めを大手スーパーなどで販売したりしている。3月29日付で登録された。

 加工施設では、肉の処理では毛が付着しないようにするなど衛生管理を徹底。パックには鹿の捕獲日や体重、性別などを表示するQRコードを印刷したシールを貼り、捕獲以降の過程をたどることができるトレーサビリティー(生産流通履歴)を確保している。こうした取り組みが登録につながった。同ファームの戸井口裕貴さん(38)は「(登録によって)鹿肉になじみのない人が食べるきっかけになればうれしい」と話した。

 日本ジビエ振興協会によると、ジビエ処理施設は現在全国約600カ所で、県内は33カ所。藤木徳彦代表理事(47)は、登録制度がジビエの品質の担保や形状の均一化に役立つとし「外食産業でも扱いやすくなり、消費拡大につながる」と期待している。

(4月25日)

長野県のニュース(4月25日)