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トルストイの娘、上田に縁 市内カワイ薬局 写真や椅子初公開

アレクサンドラさんが座ったという椅子と資料写真を紹介する河合さんアレクサンドラさんが座ったという椅子と資料写真を紹介する河合さん
 上田市中央2のカワイ薬局店主、河合良則さん(60)が、ロシアの文豪トルストイ(1828〜1910年)の娘アレクサンドラ・トルスタヤさん(故人)が河合家を訪れた際の写真などを店頭で初公開している。先祖と親交のあった市ゆかりの洋画家山本鼎(かなえ)(1882〜1946年)がロシアのトルストイ邸を訪ねたともいわれ、彼女の訪問にどんな縁があるのか、関係者らは想像を膨らませている。

 河合さんの曽祖父、操(みさお)さんは明治中期、現上田市大手の上田城跡前にあった旧宅で薬局を創業。河合家では「トルストイの娘が滞在していた」と伝えられ、資料を保管してきたが詳細は不明だった。市民らでつくる「山本鼎の会」や上田小県近現代史研究会の村山隆さん(72)らがトルストイ関連の文献を調べ、4月までに写真に写っているのがトルストイの娘、アレクサンドラさんだと確認した。

 アレクサンドラさんは1917年のロシア革命後、米国に亡命。その途上の29(昭和4)年〜31年、キリスト教やロシア文化を日本各地に紹介したとされる。なぜ上田を訪れたのか。経緯は不明だが、操さんがクリスチャンで山本鼎と親交があったこと、アレクサンドラさんの通訳の日本人男性と操さんが知り合いだったことなどから河合家を訪れたのではないか―と村山さんらはみている。

 カワイ薬局では、アレクサンドラさんが座ったという椅子や、旧河合家前で撮影した写真などを展示中。「曽祖父の出会いや心意気を受け継ぎたい」と河合さん。村山さんも「鼎とアレクサンドラさんの交流があったかなど分からないことも多い」とし、情報提供を呼び掛けている。

 日曜休業。問い合わせはカワイ薬局(電話0268・22・5338)へ。

(5月9日)

長野県のニュース(5月9日)

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