長野県のニュース

リニア工事、「不測の事態」は関係4者で協議 南木曽の工区で確認書素案

 リニア中央新幹線の中央アルプストンネルのうち、飯田市と木曽郡南木曽町を結ぶ「萩の平・広瀬工区」(7・2キロ)で、町や県、JR東海、鉄道・運輸機構の4者が結ぶ確認書の素案が9日、分かった。トンネル掘削で出る残土の仮置き場を確保した上で工事を開始することや、不測の事態が起きた場合には4者で話し合うことなどを盛り込む内容だ。

 素案は同日夜、町リニア中央新幹線対策協議会で示された。同工区より西側で、既に着工している山口工区(南木曽町―岐阜県中津川市、4・7キロ)の斜坑(作業用トンネル)上部で4月に起きた陥没事故の後、同町や県への説明が遅れたことを踏まえ、山口工区で不測の事態が起きた場合に備え、連絡態勢を決めたとの説明もあった。陥没の原因については今も追加の調査をしているとした。

 萩の平・広瀬工区の確認書素案ではこのほか、残土の管理方法、運搬車両の運行などについて住民に丁寧に説明すること、工事に際してJR側は県水環境保全条例などに従うことなどを盛り込む予定。地元では水枯れなどへの懸念がある。協議会委員の意見を踏まえ、早ければ5月中にも確認書を交わし、個別の交渉に移るという。

 同工区の斜坑坑口に当たる「非常口」は下伊那郡阿智村萩の平と南木曽町広瀬の2カ所を設け、斜坑はそれぞれ1・9キロと1・6キロ掘る。工事は清水・三井住友、東急による共同企業体(JV)が請け負う。工期は2026年2月まで。着工に向け、同町広瀬地区での説明会を本年度内に行う計画だ。

(5月10日)

長野県のニュース(5月10日)

日付で探す

ジャンルで探す

ニュースランキング
本日のTop10(5/24 00:00更新)