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大津の事故で「松本走り」に注目 強引な右折根絶呼び掛け

 大津市で右折車が対向車に衝突し、園児らが巻き込まれた事故を受け、松本市に多いとされ、強引に右折しようとする危険運転の通称「松本走り」が注目を集めている。城下町で狭い道が多く、右折レーンを設けにくいといった背景があるとされるが、悲惨な事故を機に、松本市は根絶に向けて改めて注意を呼び掛けている。

 市交通安全・都市交通課によると、松本走りは交差点で対向車が接近しているにもかかわらず右折したり、後続車がいるのに左折する対向車に合わせて右折したりする危険運転。いつから呼ばれるようになったかは不明だが、県外の観光客らが訪れる大型連休や長期休みが終わると、交通マナーの悪さを指摘する書面が届くこともある。

 大津市の事故後にはインターネット上でも話題に。「松本に行きたくなくなった」などの書き込みも出始めた。

 「『おいおい』と思うタイミングで曲がってくる車がある」。1カ月前に京都府から松本市に転勤してきた会社員男性(41)は話す。歩行者の横断を邪魔するような運転もあったとし「強引な印象は否めない」。大阪府から1年前に転入した会社員男性(26)は「右折専用レーンが少ない環境が問題」と指摘する。

 松本市は今年3月、広報紙で「危険知っていますか?松本走り」と題して特集。反則金の対象になる交通違反であることも紹介した。担当者は「痛ましい事故をきっかけに話題になるのは市民にとっても悲しいこと。譲り合いの運転を心掛けてほしい」と求める。菅谷昭市長は13日の定例記者会見で「根付いているなら残念なことで直していく必要がある」と述べた。

 松本署によると市内では今年、右折車と対向車の事故が10日までに19件起きた。

(5月15日)

長野県のニュース(5月15日)