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飯田の保育園で石綿飛散か 園と2業者に県が行政指導

 飯田市鼎切石の明星保育園で昨年12月、園児や職員がいる時間帯にアスベスト(石綿)の飛散が疑われる工事が行われ、県が大気汚染防止法に基づき同園と工事に関わった市内の2業者を行政指導していたことが18日、県と保育園への取材で分かった。同園を運営する社会福祉法人「明星会」の宮下智理事長によると、現時点で健康被害を訴えた園児らはいないという。

 県と同理事長によると、工事では石綿が吹き付けられた天井板を飛散防止対策をせずに剥がした。同法は業者に対し、石綿の有無の確認や結果の掲示、飛散防止対策を義務付けているが、2業者は怠っていた。保育園は県に作業を届け出ていなかった。

 保護者から県南信州地域振興局(飯田市)に連絡があり発覚。同理事長によると工事があった当時、園内には園児約120人と職員約30人がいた。業者側からは工事で石綿が飛散する危険があることを知らされていなかったという。同理事長は取材に「大切な子どもの健康に責任がある立場として申し訳ない」とし、今後、健康被害があった場合の補償方法などについて保護者と協議しているとした。

 県は工事現場を確認したものの、石綿の飛散があったかどうかは分からなかったとしている。同園の園舎は1976(昭和51)年建築。

(5月19日)

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