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エムケー精工が海外市場開拓 食品加工機械 東南アジア中心に

食パンに具材を詰めてサンドイッチを作る機械。新事業分野の食品加工機械で海外市場を開拓する食パンに具材を詰めてサンドイッチを作る機械。新事業分野の食品加工機械で海外市場を開拓する
 エムケー精工(千曲市)は、昨年子会社化した食品加工機械製造会社の製品で、海外市場の開拓に乗り出す。エムケー精工の主力は門型洗車機などの国内市場向けだが、成長を目指すには海外展開が欠かせないと判断。東南アジアを中心に売り込む計画だ。2019年3月期に約15億円だった食品加工機械事業の売上高を、22年3月期に20億円に引き上げることを目指す。

 昨年7月に連結子会社化したジャパンシステム(愛知県小牧市)は、ケーキやクッキーの生地を搾り出す機械、パンに具材を詰める機械、ケーキの飾り付けを自動で行う機械などを製造。全国の食品メーカーに販売している。過去に中国や韓国に輸出したことはあるが、本格的には海外展開していなかった。

 ジャパンシステムの買収に伴い、同社の社長にも就いたエムケー精工の丸山将一社長は「新興国では物流網の整備に伴い、大規模な食品工場の建設が進んでいる」と説明。人件費上昇で食品工場の生産自動化のニーズも高まっており、需要を取り込めるチャンスは大きいとする。

 東南アジアを中心にこれから販売代理店を開拓し、現地で開く食品関連の展示会にも出展して知名度を高める。受注が軌道に乗った後には、ジャパンシステムの小牧市の拠点に加え、千曲市のエムケー精工本社工場で食品加工機械の製造を始めることも視野に入れる。同社の社員がジャパンシステムに出向し、機械の製造方法を学んでいる。

 エムケー精工は、現在は門型洗車機や調理家電、LED(発光ダイオード)表示機を国内で販売する内需型のメーカーだが、かつては北米向けにパン焼き器を輸出。ピークの1990年代半ばには、年間約50万台を輸出した。しかし韓国、中国のメーカーとの価格競争に敗れ、99年に米国の販売子会社を整理した。

 今回の食品加工機械の輸出は、海外市場への再挑戦となる。丸山社長は「高い成長が見込める分野では海外に目を向ける必要がある」と強調。「信頼できる現地のパートナーと組んで食品加工機械の販路を開拓し、事業を大きく伸ばしたい」としている。

(5月22日)

長野県のニュース(5月22日)