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ケフィア配当2~3% 飯田のかぶちゃん主要施設売却

 干し柿など加工食品のオーナー制度で多額の資金を集め、昨年破産したケフィア事業振興会(東京)とグループ会社の第1回債権者集会が21日、都内で開かれた。信濃毎日新聞が債権者から入手した資料によると、破産法人28社の事業展開の中心となっていたのは同振興会とかぶちゃん農園(飯田市)で、負債総額はそれぞれ約1千億円、約22億円に上るが、実質的な資産は同振興会が11億円余、同農園が4600万円余にとどまることが分かった。

 「ケフィアグループ被害対策弁護団」は、破産管財人が同振興会の決算を修正した上で請求している税の還付が実現したとしても、約3万人とされる債権者に配当されるのは負債総額の2〜3%との見通しを示した。

 破産管財人は内田実弁護士(東京)。資料には、同振興会、同農園を含むグループ会社28社と、同振興会元代表の鏑木(かぶらき)秀弥氏、鏑木氏の長男で同農園元代表の武弥氏=2月に死去=ら3人の資産と負債の総額を記載。今後、債権者に対する配当が実施できる見込みがあるのは、同振興会、鏑木秀弥氏、かぶちゃんファーム(飯田市)、かぶちゃんメガソーラー(同)など計11の破産者としている。

 資料は、かぶちゃん農園グループの拠点だった飯田市川路地区の干し柿加工施設やカフェといった建物は全て今年4月までに売却を完了したと説明。物流センターとして使われていた施設は、関係者への取材で飯田市などに工場を持つメーカーが買い取ったことが21日までに分かった。

 債権者集会終了後に記者会見した被害対策弁護団は「配当の割合がどうしても少なくならざるを得ない中で、破産管財人には情報だけはしっかり出してほしいと強く求めていく」とした。

 弁護団や債権者によると、債権者集会には約千人が出席。鏑木氏も出席し「こういうことになって申し訳ない」などと謝罪した。債権者からは「ふざけるな」といった怒号が飛んだという。約300万円を出資したという都内の女性(73)は「年金からこつこつためたお金だった。今日の説明でもうお金は戻ってこないと分かった。信じた自分がばかだった」と話した。

 警視庁は今年2月、出資法違反(預かり金禁止)の疑いでケフィア事業振興会、かぶちゃん農園などの強制捜査に着手。関係資料などを押収し、捜査を続けている。一方、鏑木武弥氏は同月、都内の自宅マンションで死亡しているのが見つかり、警視庁によると自殺とみられる。

(5月22日)

長野県のニュース(5月22日)