長野県のニュース

信玄あつかった諏訪信仰 県立歴史館 諏訪大社上社の関連寺院宛て文書入手

武田家が諏訪大社上社にあった神宮寺の塔頭寺院に宛てた文書。信玄のあつい諏訪信仰が分かるという武田家が諏訪大社上社にあった神宮寺の塔頭寺院に宛てた文書。信玄のあつい諏訪信仰が分かるという
 県立歴史館(千曲市)は24日、戦国大名武田家が諏訪大社上社の関連寺院に宛てた文書を入手したと明らかにした。武田家の命による上社の建物整備が一定程度進んだため、整備を担った寺院に与えた特別な収入を戻す代わりに領地を寄進するとの内容。歴史館は「(当時の武田家の当主)信玄のあつい諏訪信仰を示す貴重な文書」としている。

 この文書は、1567(永禄10)年、神仏習合時代の諏訪社(諏訪大社)上社にあった神宮寺の塔頭(たっちゅう)寺院「如法院(にょほういん)」に宛てた。縦30センチ、横45センチほどで、武田信玄の意向が記され、武田家が用いた竜の朱印が押されている。

 歴史館によると、信玄は当時、衰退していた諏訪社の再興を図っていた。如法院には寺社の建物整備に充てるため特別な収入を与えていたが、整備が進んだため、収入を諏訪社の神職最高位「大祝(おおほうり)」に返すよう命じ、代わりに領地を寄進するとした。

 如法院は、明治維新の時の廃仏毀釈(きしゃく)で廃寺となり、古文書などは散逸。同館が昨年度、京都市の古書店から184万円で購入したという。7月6日〜8月18日に歴史館で展示する予定。

 歴史館は昨年度、人気漫画「センゴク」(宮下英樹さん原作)の主人公にもなっている初代小諸藩主仙石秀久と、子の2代藩主忠政が家臣の恵崎又左衛門に宛てた文書6点も入手した。京都市の古書店で購入したとし、価格は合計で140万円だった。

(5月25日)

長野県のニュース(5月25日)