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松本の廃棄物火災鎮火 覚知から15時間

消火作業が続く松本市島立の「しんえこ」の施設=24日午後3時40分消火作業が続く松本市島立の「しんえこ」の施設=24日午後3時40分
 松本市島立のリサイクル会社「しんえこ」敷地内で発生した火災は、覚知から15時間近くたった24日午後6時18分に鎮火した。松本署が引き続き原因を調べている。市危機管理部によると、同市島立の公民館に一時、住民1人が自主避難。市には午後5時までに、目や喉が痛いといった相談が5件寄せられた。

 しんえこのホームページ(HP)によると、同社は金属や古紙、家電などのリサイクル業。親会社で東証1部上場のエンビプロ・ホールディングス(静岡県富士宮市)の担当者は「大変ご迷惑をお掛けし申し訳ない。原因を特定し対策を取る」とコメント。出火原因は「何も分かっていない」とした。しんえこはHPに出火、鎮火の時刻とおわびの言葉などを記した「お知らせ」を掲載したが、取材には応じていない。

 24日午前3時26分、しんえこの敷地内でごみが燃えているのではないか、と119番通報があった。鉄くずやビニール、プラスチックなどが燃えて煙が立ち上り、市中心部など広範囲に立ち込めた。

 県が松本合同庁舎で常時観測している微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度は一時、火災前の4倍近くに上昇。1日の平均濃度は国の暫定指針値を超えない見通し。

 ただ、環境省によるとPM2・5は粒子が髪の毛の太さの30分の1と小さく、肺の奥深くへ入り込みやすい。喘息(ぜんそく)や気管支炎など呼吸器系疾患に悪影響を及ぼすことなどが懸念されている。

 松本広域消防局によると、今回出火したしんえこの工場では、2012年4月にベルトコンベヤーの電気設備などを焼く火事があった他、17年12月にはダクト内部のごみが燃える火事が起きている。

(5月25日)

長野県のニュース(5月25日)