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未来の御柱用材育てる 下諏訪町の協議会 東俣国有林で植樹

東俣国有林にモミの苗木を植える参加者東俣国有林にモミの苗木を植える参加者
 下諏訪町や町民有志の「御柱用材を育(はぐく)む会」などでつくる「御柱の森づくり協議会」は9日、諏訪大社御柱祭で使う御柱用材を育てることを目的とした植樹祭を、町内の東俣国有林で開いた。約100人が参加。森林内の斜面にモミの苗木35本を植えた。

 植樹は育む会が発足した翌年の1997年から続けている。この日は作業前、町木遣(きやり)保存会員が「奥山に育て神の木」「千年の杜(もり)に守れ育め東俣を」と木やり唄を響かせた。雨の中、参加者は慣れた様子で高さ約3メートルの苗木を植え、鹿の食害から守るためのネットを巻き付けた。

 東俣国有林では伝統的に、下諏訪町にある諏訪大社下社の秋宮、春宮に建てる御柱が選ばれてきた。5月9日には、2022年の御柱祭に使う御柱用材の「仮見立て」が行われ、候補木8本が選定された。この8本は高さ17〜20メートル、目通り周囲(目の高さの幹回り)2・47〜3・62メートルといずれも堂々たる巨木だ。

 植えた苗木が御柱用材として使われるようになるのは150年以上先という。協議会の林操会長(70)は「植えた木がうまく育ってほしい。植樹は地道な作業だが、長く続けて用材を次の代につなげたい」と話していた。

(6月11日)

長野県のニュース(6月11日)