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「お戻り観音」御開帳 上田・長福寺

長福寺で御開帳された「お戻り観音」長福寺で御開帳された「お戻り観音」
 上田市下之郷の長福寺で9日、恒例の御開帳法要があり、「お戻り観音」として親しまれている菩薩(ぼさつ)立像が一般公開された。国の重要文化財で、過去3度盗難に遭いながら、そのたびに戻ってきた逸話がある。法要には地域住民らが次々に訪れた。

 菩薩立像は、通称「救世(ぐぜ)観音」とも呼ばれる高さ36・7センチの金銅仏。ほほ笑みをたたえたように見える柔和な表情が特長で、奈良時代前期から中期の作とされる。

 村越深典住職(45)によると、大正時代に所蔵していた小布施町の民家で1度、その後に寄進された長福寺で昭和20年代と1995年に盗難に遭った。いずれも発見され、2006年に11年ぶりに戻ったのを機に御開帳を始めた。近年は正月と6月の第2日曜日に行っている。

 9日はお戻り観音を安置している建物「信州夢殿(ゆめどの)」が開け放たれた。参拝者らは「よく戻ったよね」などと感心しながらお戻り観音に手を合わせ、住職から御開帳記念の護符を受け取っていた。

 上田市真田町から訪れた70代女性は「お戻り観音様のように笑顔で暮らせるようお願いしました」と話していた。

(6月11日)

長野県のニュース(6月11日)