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サニブラウン選手快挙に信濃町歓喜 中高時代 夏合宿で滞在

コーチにもらったサニブラウン選手のユニホームを手にする永原さんコーチにもらったサニブラウン選手のユニホームを手にする永原さん サニブラウン選手が高校時代に使っていたシューズを持つ湯沢さんサニブラウン選手が高校時代に使っていたシューズを持つ湯沢さん
 「ついにやったか」「世界で大きく羽ばたいてうれしい」。7日の陸上の全米大学選手権男子100メートル決勝で9秒97の日本新記録を出したサニブラウン・ハキーム選手(20)の活躍を、自分のことのように喜ぶ人が上水内郡信濃町にいる。黒姫陸上競技場を管理するNPO法人職員永原久男さん(79)と藤屋旅館代表、湯沢美津男さん(70)だ。サニブラウン選手は中学、高校時代にほぼ毎年町内で合宿し同競技場で練習。永原さんは自宅庭で育てた野菜を差し入れ、湯沢さんは宿泊先として支えてきた。

 永原さんによると、サニブラウン選手が在学した城西中学、城西高校(東京)の陸上部は毎年8月ごろに同競技場で練習。「おじさん、また来たよ」と笑顔であいさつする人懐こさがあり、育てたトウモロコシやトマトを差し入れると「おいしい」とうれしそうに頬張っていたという。

 「中学生の頃からコーチが『この子は伸びるよ。東京オリンピックで活躍する選手になる』と言っていた」と永原さん。もも上げなど基礎練習が多かったが「走ると太ももを高く上げ、ターン、ターンと軽快だった。一歩が大きくて感動したなあ」。

 高校2年生の2015年に中国・北京で開かれた世界選手権に出場。準決勝で敗れたが、翌年の合宿でそのことを聞くと「僕まだ高校生だよ」と笑ってあっけらかんとしていたという。日本記録更新について「着実に実力を伸ばして本当にいい走りだった。サニーらしくマイペースに活躍してほしい」。東京五輪に向けて期待を高めた。

 合宿中の衣食住をサポートしてきた湯沢さんは、サニブラウン選手が高3の夏にくれたランニングシュースを今も大事にしている。日本記録を「友人みたいな気持ちで喜んだ」。自分より背が低かった中学時代や、練習後にチームメートと共に宿のすぐ前の野尻湖で練習着のまま泳いでいた姿を覚えているといい「親しみやすい子。今後の活躍も、もちろん応援したい」と話した。

(6月11日)

長野県のニュース(6月11日)