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おもちゃ修理、無償で2年 飯伊の元技術者らのグループ

子どもたちが見守る中、おもちゃを修理する渡辺さん(左)子どもたちが見守る中、おもちゃを修理する渡辺さん(左)
 飯田下伊那地域の元技術者ら7人でつくるボランティアグループ「おもちゃの修理屋さん」の活動が、7月に2周年を迎える。家族連れが集まる施設に毎月出向くなど、これまで47回開催し、無償で計270個余のおもちゃを直してきた。戦後の貧しい時代に幼少期を過ごし、おもちゃは修理を重ねて遊んだというメンバーたち。子どもたちが物を大切にするきっかけになればと、息の長い活動を目指す。

 「修理屋さん」は、NTT東日本(東京)で長年、電話回線の保守点検業務などに当たってきた渡辺正一さん(76)=高森町=が、2017年に飯田下伊那に住む元同僚らに呼び掛けて結成。各地で誕生するおもちゃの修理ボランティアに触発されたという。

 口コミで活動内容が広まり、今では毎回5個程度おもちゃが持ち込まれる。サイレンが鳴らなくなった救急車の模型、卓上サイズの電子ピアノなど、電子回路のトラブルが主だ。依頼が10件を超えたときは、自宅に持ち帰って直すこともある。

 無償なのは直ったときの達成感と、喜ぶ子どもの笑顔が楽しみだから。副代表の近藤定男さん(75)=飯田市=は「壊れた物がよみがえる感動を子どもと一緒に味わいたい」。今のおもちゃは構造が複雑で家庭での修理は困難になっているそうだが、物を直しながら使う大切さを子どもたちに伝える場と捉えている。

 「修理屋さん」は、原則第2、第4土曜に飯田市かざこし子どもの森公園で、第3土曜に高森町ボランティアセンターで、いずれも午前10時〜正午に開く。問い合わせは同公園(電話0265・59・8080)へ。

(6月12日)

長野県のニュース(6月12日)