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川崎・千葉でも遺族提訴 軽井沢のバス事故 賠償求め

 北佐久郡軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡したスキーバス転落事故で、亡くなった大学生2人の遺族が、バスを運行した「イーエスピー」(東京都羽村市)に損害賠償を求める訴訟を横浜地裁川崎支部と千葉地裁にそれぞれ起こしていたことが13日、分かった。同支部の訴訟は20日に第1回口頭弁論が予定され、会社側は賠償責任を認めつつ賠償額を争う方針。別の犠牲者遺族が起こした長野地裁の訴訟は21日、第1回口頭弁論が開かれる。

 横浜地裁川崎支部に訴えたのは大学生1人の遺族2人。訴状によると、事故はバスの運転手(死亡)の過失によって発生し、このバスを運行した同社は、事故による損害を賠償する責任があるとしている。請求額は明らかにしていない。提訴は3月29日付。

 同社は答弁書で「(事故の)責任を真摯(しんし)に受け止め、率直に原告らに謝罪する」としつつ「争点は適切な賠償範囲・額であり、裁判所の判断を仰ぐ」と主張する方針。

 千葉地裁には別の大学生1人の遺族2人が提訴。2月に第1回口頭弁論があり係争中で、同社は取材に「コメントは差し控える」としている。

 遺族が同社などに損害賠償を求めて起こした訴訟は他に少なくとも東京地裁、さいたま地裁で各1件。東京地裁の訴訟は同社が遺族側に「損害賠償債務」として計1億3千万円を支払う内容で4月に和解している。

 事故は16年1月15日未明、軽井沢町の国道18号碓氷バイパスの入山峠付近で発生。同社の大型バスが下り坂のカーブで対向車線にはみ出し、崖下に転落した。県警は17年6月、業務上過失致死傷の疑いで同社の高橋美作社長と運行管理者だった元社員を、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で死亡した運転手を、それぞれ書類送検。長野地検が捜査を続けている。

(6月14日)

長野県のニュース(6月14日)