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エコ技術が軽井沢に集結 80企業・団体が「イノベーション展」

計測器を装着して歩き方を解析するマイクロストーンの体験会計測器を装着して歩き方を解析するマイクロストーンの体験会
 北佐久郡軽井沢町で開く20カ国・地域(G20)エネルギー・環境関係閣僚会合に合わせて14日に始まった「G20イノベーション展」には、水素エネルギーや海洋プラスチックごみ対策などをテーマに国内約80の企業・団体が出展。各社は最先端技術をアピールし、環境意識の高まりを見据えて事業拡大を急ぐ。

 水素エネルギーのエリアでは、東京ガス(東京)などが家庭用燃料電池を出展。ガスから取り出した水素と空気中の酸素で発電し、湯を沸かすこともできる。販売開始から10年。二酸化炭素(CO2)の排出削減効果が高く、担当者は「停電時も発電を続けられて安心」とするが、初期費用の高さと人の背丈ほどもある大きさがネック。設置できる住宅は限られるといい、改良を重ねて小型化を図り、普及を目指す。

 海洋プラごみ対策のエリアでは、紳士服のはるやまホールディングス(岡山市)が、ペットボトル由来の糸で開発し、4月に発売したシャツを展示。包装も紙に代えるなど「脱プラスチック」を図った。コスト高だが環境配慮を優先し、価格帯も据え置いた。現状はネット販売にとどまるが、「全国の約500店舗での販売も考える」とする。

 アサヒ飲料(東京)は、水やお茶のペットボトルにラベルを付けずに販売する事業を紹介。必要事項は箱に記載するため箱売り限定で昨年始めたが、分別の際の負担が減る―と好評。担当者は「消費者意識の高まりに合わせ、対応商品を増やしたい」とする。日本マクドナルド(同)は、子ども向けセットメニューのプラスチック製のおもちゃを店頭で回収し、店内で使うトレイにリサイクルする試みをPRした。

 県や県内企業が、健康増進に役立つ製品などを紹介するブースも。センサー開発のマイクロストーン(佐久市)は、小型計測器で歩き方の特徴を解析、改善する自社システムの体験会を企画した。白鳥敬日瑚(のりひこ)社長は、高齢化に伴い「健康長寿関連製品のニーズは数年で急拡大する」と予測。健康機器の売上比率を高めて経営安定化を図る考えで、海外展開も視野に入れており、「国内外に情報発信する絶好の機会」と話していた。

(6月15日)

長野県のニュース(6月15日)