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県内39校でブロック塀撤去 大阪北部地震1年 県教委が小中高調査

ブロック塀が撤去され、鉄製フェンスが新設された鎌田小学校の校門周辺=18日、松本市ブロック塀が撤去され、鉄製フェンスが新設された鎌田小学校の校門周辺=18日、松本市
 昨年6月の大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒れて女児が死亡した事故を受け、県教委が敷地内にブロック塀があると確認した県内の小中高校など64校のうち、6割にあたる39校で撤去が完了していることが18日、分かった。不要な塀を除去したり、必要な箇所は金属製フェンスに替えたり。今も残る25校については、14校で必要な点検をすべて完了。11校では内部の鉄筋の有無などの点検が済んでおらず、県教委が早期の実施を求めている。

 地震を受け県教委は2018年度、ともに分校を含む公立小中学校549校と県立高校81校、県立特別支援学校18校でブロック塀の有無を調査。小中学校41校、高校21校、特別支援学校2校にあった。今年4月1日時点で改めて調べたところ、小中学校18校、高校21校で撤去され、小中学校23校、特別支援学校2校に残っていた。

 ブロック塀について国は、ひび割れや傾きなどの外部点検と、専用機器を使って必要な鉄筋が入っているかを調べる内部点検を求めている。県教委によると、ブロック塀のある全25校で外部点検は完了。内部点検まで行った14校中7校は安全基準を満たし、別の7校は基準に沿って改修・改築した。

 一方、小中学校9校、特別支援学校2校では内部点検が済んでいなかった。県教委は、11校とも外見上は「直ちに倒壊する恐れはないと確認済み」としながら、早期実施を求めている。いずれも学校のある自治体名は明らかにしていない。

 松本市教委によると、同市内ではブロック塀などがあった小中3校のうち、鎌田小は撤去して鉄製フェンスを新設。ひびが入っていた波田中のコンクリート塀は低くした。

 れんがを張り付けた長さ約50メートルの塀がある源池小は、金属で補強してネットを掛けた。青山康郎教頭は「地震が起きたら塀などの倒れそうなものから離れるよう、指導している」とする。

 長野市では小中7校でブロック塀を確認。いずれも老朽化しており撤去した。加茂小など3校にはフェンスを設置。市教委は「引き続き危険な場所などの情報を集め安全確保に努めたい」としている。

 同時に点検の必要性が指摘された通学路にあるブロック塀については、昨年9月末時点で現行基準に適合しないものが県内の公立小中学校・特別支援学校185校の2847カ所にあった。県教委は、防犯や交通安全のために各校が行う通学路点検の際、ブロック塀も確かめるよう要請したが、改修などその後の状況の追跡調査はしていない。

(6月19日)

長野県のニュース(6月19日)