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3次元計測 カメラ1台で 天竜精機 組み立てライン検査装置小型化へ

 省力化機械開発・製造の天竜精機(駒ケ根市)は、自動車に使うコネクターの自動組み立てラインを構成する検査装置を小型化し、来年にも商品化する。自動車の電装化や自動運転技術の高度化で、機器やケーブルを接続するコネクターの需要は拡大が見込まれる。検査装置の小型化を省スペース化とコスト削減につなげ、車載用電装品メーカーの需要を取り込む。

 コネクターの検査はこれまで、正しく組み立てられているかを立体的に調べるため、3台のカメラを使っていた。新たに開発する検査装置は、1台のカメラで3次元形状を正確に計測する。県外のベンチャー企業が持つ特許技術を活用。プロジェクターで格子状の模様を部品の表面に投影し、その模様の変形から3次元形状を正確に読み取る=イメージ図。

 天竜精機によると、この技術は既に橋などインフラの点検に利用されているという。同じ技術をコネクターの検査に応用し、部品が正しい位置に挿入されているかなどを調べる。カメラの台数が減ることで検査装置が小型化でき、組み立てライン全体のコスト削減も見込める。今秋にも試作機を完成させる計画だ。

 天竜精機は顧客の求める仕様に合わせ、スマートフォンや自動車向けのコネクターの自動組み立てラインを設計・製造している。組み立てラインは長さ8メートルほどにもなり、そのうち検査装置は約2メートルを占める。搭載するカメラが1台になれば、省スペース化への効果は大きいという。

 天竜精機の2019年3月期の売上高は約23億円。このうち自動組み立てラインの製造・販売が約5割を占める。小野賢一社長は、開発する検査装置について「カメラ1台で正確に計測できれば、画期的な装置になる。当社が提供する自動組み立てラインの特色にしたい」としている。

(6月19日)

長野県のニュース(6月19日)