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飯田に南信免許センター 署建て替えの際併設へ 県警初めて明言

飯田市小伝馬町にある飯田署。現時点では改築時期、場所とも決まっていない飯田市小伝馬町にある飯田署。現時点では改築時期、場所とも決まっていない
 県警は19日、飯田下伊那地域から設置要望が出ている南信運転免許センター(仮称)について、1978(昭和53)年建設の飯田署(飯田市小伝馬町)建て替えに合わせて、同署に併設する方針を明らかにした。県警が南信運転免許センター設置を明言したのは初めて。現在、県内の運転免許センターは北信(長野市)、中南信(塩尻市)、東信(佐久市)の3カ所で、南信地方にはない。飯田下伊那地域の人にとって現在最寄りのセンターは中南信。往復すると1日がかりとなるため不便、との声が出ていた。

 設置の時期や場所は現時点で未定だが、県警交通企画課は「2024年完成予定の木曽署建て替えの進み具合を見ながら進める」としている。今後数年のうちに計画を具体化させる考えだ。

 19日、飯田下伊那地域14市町村でつくる南信州広域連合の会議が飯田市であり、連合長の牧野光朗・飯田市長が席上、今月上旬に油井英人・県警交通部長から飯田署への併設を提案されたと説明。センター設置に向けては職員確保が課題のため飯田署と併設することが現実的―との内容だったとした。市長は「前向きな提案で歓迎する。早期実現に向けて設置場所や時期について県警と協議を進める」と述べ、他の13町村からも異論はなかった。

 運転免許の更新手続きは最寄りの警察署でもできるが、「ゴールド免許」を持つ優良ドライバー、高齢者講習を受けた70歳以上のドライバー以外はセンターに出向くか、手続きできる日が限られる。センターなら日曜でも手続きが可能だ。紛失した場合、各署では即日再交付ができない。居住地・勤務地の近くにセンターができることには、住民から歓迎の声が上がる。

 飯田市の会社員男性(26)は昨年、運転免許証を入れた財布を紛失。業務に必要な車の運転ができないため、急きょ仕事を休んで塩尻市の中南信センターに出向いた。JR飯田線などで往復計約6時間かかったといい「センターができれば助かる人も多い」と話した。

 南信運転免許センターを巡っては、南信州広域連合が飯田市上郷別府の旧南信州・飯田産業センターへの設置を要望。過去には同市のJR飯田駅前の商業施設「ピアゴ」(18年9月に閉店)への設置を求めていたが、県警が駐車場不足などを理由に不適当とした経過がある。

(6月20日)

長野県のニュース(6月20日)