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シチズンマシナリー、高性能自動旋盤増産へ 受注増で佐久に拠点移し拡張

 工作機械製造のシチズンマシナリー(北佐久郡御代田町)は19日、多様な部品の量産に対応する高性能自動旋盤「マルチステーションマシニングセルMC20」を増産すると発表した。自動車部品メーカーからを中心に引き合いが増えていることに対応。6月末までに生産拠点を現在の軽井沢工場(同)から佐久事業所(佐久市)に移し、組み立てスペースをほぼ3倍の約2500平方メートルに拡張する。

 自動旋盤は、回転させた金属材料に刃物を当てて削る機械。MC20は1台の中に加工装置3〜4基を内蔵し、それぞれの加工装置で工程を分散できる。このため生産能力が高く、さまざまな加工に柔軟に対応。省スペースも実現できる。多様な車種の部品を効率良く量産する必要がある自動車部品メーカーからの引き合いが強まっている。

 価格は税込み2700万円〜3500万円で、2013年のシリーズ発売開始から累計約150台を販売。納入先は、自動車のブレーキ制御装置やオートマチック変速機、パソコンやスマートフォンの各部品の加工に使っている。増産態勢の確立により、18年度に60台だった年間生産台数を、21年度に100台に引き上げることを目指す。

 佐久事業所は製品の保管や部品配送の拠点として17年に開設した。受注の伸びで軽井沢工場が手狭になる一方、佐久事業所の敷地内に空いている工場用建物があったため、生産移管を決めた。高精度部品の仕上げ加工に使うチャッカー機「GNシリーズ」の生産も佐久事業所に移す。

 生産移管によりスペースが空く軽井沢工場では今後、自動旋盤の主力ブランドの一つ「シンコム」の増産態勢を整える。シチズンマシナリーは「MC20は引き合いが多いのに、供給が追いついていなかった。佐久事業所への生産移管で需要に応えたい」(営業本部)としている。

(6月20日)

長野県のニュース(6月20日)