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鶏小屋また襲われる 塩尻で1羽くわえ子熊逃げる

 22日午前11時15分ごろ、塩尻市宗賀の本山公民館近くの民家敷地で、熊1頭が鶏小屋に入り、鶏1羽をくわえたまま逃げた。14日には下高井郡山ノ内町夜間瀬の小屋で飼われていた鶏の成鳥32羽とひな15羽がいなくなり、熊に襲われたとみられている。専門家は、普段は植物を中心に食べる熊も、タンパク質を取るため鶏なども食べると指摘。繰り返し襲う恐れがあるため、鶏小屋を電気柵などで囲う対策を勧めている。

 塩尻署によると22日に目撃されたのは体長1メートルほどの子熊。同公民館近くでは16日から7日連続で親熊や子熊が目撃され、同じ個体とみられる。熊は金網を破って小屋へ。小屋には鶏がもう1羽いたが、外に逃げた。この家の女性らが110番通報。駆けつけた署員や猟友会員らが追い払うと、熊は小屋の天井を壊して山林に逃げた。

 熊の生態に詳しいNPO法人ピッキオ(北佐久郡軽井沢町)の玉谷宏夫さん(46)によると熊は普段、植物を中心に食べているが、夏は野山の葉が成長して硬くなる。胃で消化できないため「ドングリや栗が実るまでは厳しい時季」という。タンパク質を取るため鶏などを食べることがあるとし「一度、味を覚えると繰り返し来る」。

 熊は俊敏性がなく素早い動物を捕まえることが難しいが、小屋の中にいる鶏なら格好の餌食。鼻が利くため、鶏小屋にある飼料を狙うことも考えられるという。

 一方、駒ケ根市ではこの日午後0時40分ごろ、国際協力機構・青年海外協力隊訓練所近くでも、外出しようとした訓練生たちが熊1頭を目撃。市が注意喚起した。

(6月23日)

長野県のニュース(6月23日)