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県内学生「老後に不安」 信大生調査でも86%が回答

 老後資金2千万円問題をきっかけに年金制度が参院選の争点となる中、県内の大学生から「老後に不安を感じる」との声が目立っている。信州大教職支援センターの荒井英治郎准教授がこのほど信大生に実施した参院選に関する調査で、老後の生活に経済的な不安があるか聞いたところ138人の回答のうち「不安がある」「やや不安がある」との回答が計86%に上った。学生に生の声を聞くと、年金不安だけでなく結婚や子育てにも多額のお金がかかると考え、早くも老後に備えて貯金を意識している学生もいた。

 機械システム工学を学ぶ信大大学院2年新宅(しんたく)遥さん(24)は老後の生活に「不安はある」と話す。老後資金2千万円問題は長野市のキャンパスの食堂で研究室の友人や後輩らと話題になった。来春から働く就職先は決まっているが「これから結婚や出産がありお金がかかる。年金はもらえるのか分からないし期待していない。今から貯蓄するしかない」と話す。

 松本大(松本市)総合経営学部3年の遠藤冴香さん(20)は2千万円は「自分にとって現実的な額じゃない」といい、ためられるかどうか分からない。「結婚はするかもしれないけれど(お金がかかるので)子どもを育てられるか不安」と表情を曇らせた。同学部4年の猿田真俊さん(22)も「アルバイト代の一部は学費に充てているし、今からためるにも限界がある」。小売業に就職が内定しているが「1人暮らしは切り詰めれば何とかなるかもしれないが、家族ができればきつくなる」とした。

 信大人文学部(松本市)3年の安藤那奈さん(21)は「奨学金を借りたいほど生活は厳しい。バイト代も生活費に充てている」と現在のやりくりにも四苦八苦だが「(老後の資金は)自分でためるしかない」と気を引き締める。

 一方、長野県立大(長野市)2年の伊藤竣哉さん(20)は「将来のイメージが湧かないという点では不安はあるけれど、何とかなるだろうとも思っている」と言う。「就職して最低限の生活ができればいい。年金はもらえる額が減るだろうから、医療費や電気代などの固定費を軽減してほしい」と要望した。

(7月11日)

長野県のニュース(7月11日)