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土中からコンクリートの塊 松本市防災物資ターミナル工事

松本市防災物資ターミナル整備用地の地中に埋まっていたコンクリートの塊など松本市防災物資ターミナル整備用地の地中に埋まっていたコンクリートの塊など
 松本市は11日、同市島内の市防災物資ターミナル整備工事で、土中からコンクリートの塊などの産業廃棄物を確認したと公表した。6月末までに約702トンを処理。1990年代に埋め立てられた県発注工事の残土に紛れていた可能性があり、県が調べている。当時土地を所有していた市内の民間企業は取材に、残土処理のため県に土地を貸したが、廃棄物を埋めるとは聞いていなかったとしている。

 市危機管理課によると、廃棄物が埋まっていたのは約1万9千平方メートルの敷地のうち、市土地開発公社を経て民間企業から取得した約1万5千平方メートル。2月から造成工事で地面を2〜3メートル掘るなどしたところ、筒状のコンクリート二次製品や鉄くずなどが出た。工事の進展で処理量は増える見通し。土壌汚染の危険性や地盤強度への影響はない。

 県松本建設事務所によると92〜95年、国道改良工事と、県奈良井川改良事務所が発注した安曇野市の農業用水路「拾ケ堰(じっかせぎ)」改良工事で出た残土を埋めた。拾ケ堰工事の残土に廃棄物が混ざっていた可能性がある。当時の書類は既にほとんど廃棄したという。

 同公社は2017年に民間企業から土地を先行取得し、松本市は18年に公社から購入。市は事前に民間企業から過去の土地の使われ方を確認し、設計前にボーリング調査したが埋設は分からなかった。

 市は6月末までに約330万円で廃棄物を処理。同施設は来年1月完成予定で、市は処理経費が確定でき次第同公社に損害賠償請求する。公社は瑕疵(かし)担保責任に基づき民間企業に費用請求する予定だ。

(7月12日)

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