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松本市と医師の賠償確定 波田総合病院搬送の13歳死亡で最高裁上告棄却

 波田総合病院(現松本市立病院)に2009年10月に搬送された男子中学生=当時(13)=が帰宅後、脳ヘルニアで死亡したのは、病院側が必要な検査などを怠ったためとして、横浜市の遺族が松本市と担当医師に計7100万円余の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は病院側の上告を退ける決定をした。16日付。市側と医師に計3200万円余の支払いを命じた二審東京高裁判決が確定した。

 17年6月の一審横浜地裁判決は、医師が通報時にあった頭痛を一過性の片頭痛とみたことは「医学的に不相当だったとはいえない」と請求を棄却。原告側が控訴していた。 18年3月の二審判決は生徒の搬送時、医師は頭蓋内の異常を疑いコンピューター断層撮影装置(CT)検査をする義務があったと認定。「遅くとも生徒の退院時にCT検査などを行って治療を開始していれば救命できた蓋然性(がいぜんせい)を認めることができる」とした。

 市病院局は17日、「正式な通知を受け取るまでコメントは差し控える」とした。

(7月18日)

長野県のニュース(7月18日)