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塩尻周辺 ワクチン検討 県、イノシシの豚コレラ感染で

 塩尻市上西条で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭への豚コレラ感染が確認され、発見地点から半径10キロ圏内にある市内の養豚場2カ所が監視対象農場になったことを受け、県は22日午前、庁内連絡会議を開いた。この2カ所の養豚場で同日、県松本家畜保健衛生所(松本市)が豚の異常などを確認する立ち入り検査をしたと報告。野生イノシシへの経口ワクチンの緊急散布を、塩尻市を中心とした松本地域でも実施するよう検討を急ぐとした。

 経口ワクチン散布は、19日に木曽郡木曽町と木祖村で初めて行い、22日午前には下伊那郡根羽村と平谷村でも始めた。松本地域での散布は、塩尻市で感染イノシシが発見された畑から半径10キロ圏内で実施する予定という。

 県は22日、市内2カ所の養豚場のうち1カ所は、約300頭を飼育する片丘の県畜産試験場だと説明。発見地点から約3キロ離れている。もう1カ所は約8キロ離れた民間の農場で、詳しい情報は公表していない。この日の立ち入り検査では異常は確認されなかった。豚コレラの遺伝子検査も行い、結果は早ければ23日に判明するとした。

 県は21日、塩尻市の他、木曽郡木曽町、上松町、大桑村でも野生イノシシ計5頭の感染を確認したと発表。感染確認は計12例になった。県農政部の山本智章部長は庁内連絡会議で「養豚農場への感染を防止するため、関係者が一丸となって取り組んでいく必要がある」と強調した。

 県畜産試験場では22日午前、職員が入り口に立ち、車両の消毒を実施。付近には「車両消毒ゲート」「止まれ」と書かれた看板を設け、噴霧器で車のタイヤなどを消毒した。同試験場は長野道塩尻インターに近く、周囲には畑が広がっている。

(7月22日)

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