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郵便局で村業務開始 泰阜 村から委託分26業務

村民にごみ袋を販売する温田郵便局の丹羽局長(右)=29日、泰阜村村民にごみ袋を販売する温田郵便局の丹羽局長(右)=29日、泰阜村
 下伊那郡泰阜村の温田(ぬくた)地区にある温田郵便局で29日、村から委託された26の窓口業務の取り扱いが始まった。自治体が一部の業務だけでなく、多くの窓口業務を包括的に郵便局に委託するのは全国で初めて。この日は午前9時から午後5時までの業務時間内に、印鑑登録証明書の受け取りなどのために5人がサービスを利用した。

 同郵便局が委託を受けたのは、同じ温田地区にあり、JR飯田線を挟んで150メートルほど離れた村役場南支所の窓口業務。同郵便局のはす向かいに住む正治(しょうじ)しげ子さん(81)は早速、村のごみ袋を買いに訪れ、「近くなって便利。郵便局の用事も一緒に済ませられる」と喜んだ。一方、郵便物を送るために訪れた高田聖子さん(71)は南支所の方が自宅に近く、「人口も減っていて、仕方ない」と話した。

 温田郵便局は、住民票の写しの交付や戸籍の届け出(死亡や出生など)の受け付けのほか、国民健康保険や介護保険関係の申請受け付け、飼い犬の登録、使用済みの小型家電の回収など幅広い業務を取り扱う。丹羽亮浩(あきひろ)局長は「まだ全ての業務をこなしたわけではない。慣れないこともあるが、サービスが低下しないようにしたい」と話していた。

 窓口業務の委託を巡っては法律などの制限により、住民異動届(転入、転出など)の受け付けと印鑑登録・廃止の2業務は村職員が直接対応する必要がある。このため村は最低1年間、村の嘱託職員を郵便局に常駐させることにしている。

(7月30日)

長野県のニュース(7月30日)