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英語初調査 発信力に課題 学力テスト 県内平均は全国下回る

 文部科学省は31日、小学6年と中学3年の全児童生徒を対象として4月に実施した2019年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。計201万7876人分を集計。初実施の中3英語では、自分の考えを書いたり話したりする発信力に課題が浮かんだ。都道府県別では東京などが上位となった。国語と算数・数学は小中とも従来通り知識活用が苦手との結果だった。

 長野県の平均正答率は、小6の国語(64%)、中3の国語(73%)と数学(60%)が整数値での比較で、いずれも全国公立平均を0・2ポイント上回った。小6の算数(66%)と中3の英語(54%)は、全国をそれぞれ0・6ポイントと2・0ポイント下回った。

 県教委は、全国平均を下回る傾向が続いていた算数・数学の「重点対策チーム」を昨年度設置。本年度の算数・数学と国語の結果を「全国と同程度となった」と分析しており、「全県を挙げて授業改善に取り組んだ結果、改善傾向がみられた」とする。一方、英語については、新学習指導要領導入に備えて5月に立ち上げた「中学校英語授業改善チーム」で、今回のテスト結果を踏まえた授業の改善点を、今後検討していく。

 中3英語は「読む・聞く・書く・話す」の4技能について出題。それぞれの全国平均正答率(国公私立)は「読む」56・2%、「聞く」68・3%に対し、「書く」は46・4%、「話す」は30・8%と低かった。「書く」では、2枚の図を比較して25語以上で考えを記す問題で全国正答率が1・9%にとどまり、基本的な語や文法を活用した表現ができていなかった。パソコンで出題し生徒の声を録音した「話す」でも、2人のやりとりを聞いて即興で質問できるかどうかをみる問題で正答率が10・5%と低調だった。

 同時に行ったアンケートでは、「英語の勉強が好き」と感じている生徒の方が、正答率が高い傾向が出た。英語で自分の考えをまとめたり、即興で気持ちを伝え合ったりするような授業を受けている生徒の方が英語を好きと感じており、授業の工夫が学力向上につながることをうかがわせた。

 国語と算数・数学は今年から知識と活用力を一体的に問う新たな出題形式となった。小中とも、目的や意図に応じて自分の考えを明確に書いたり、複数の資料から必要な情報を読み取って判断したりするのが苦手な傾向は変わらなかった。

 長野県の平均正答率は、テスト実施日に参加した公立小中学校計554校(約3万4100人)から算出した。

(8月1日)

長野県のニュース(8月1日)