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松本や安曇野の突風もダウンバースト 上田でも原因調査続く

太陽光集熱パネルが飛ばされた民家で住民の話を聞く気象台職員(右)=8日、上田市本郷太陽光集熱パネルが飛ばされた民家で住民の話を聞く気象台職員(右)=8日、上田市本郷
 長野地方気象台は8日、松本市や安曇野市で6日に発生した突風について、積乱雲から吹き下ろす「ダウンバースト」だったとみられると発表した。風は秒速約35メートルと推定。現地を調査した気象台の藤原健治次長(60)は「猛烈な風で下降気流が発生したという印象だ」と話した。

 気象台によると、被害範囲は松本市新村から安曇野市三郷温にかけてで、当時、活発な積乱雲が付近を通過していた。風は中心から外に広がる「発散性」がみられ、被害範囲は面状に広がっていた。突風の強さを6段階で示す「日本版改良藤田スケール」では最も弱い「JEF0」に該当するという。6日に長野市で発生した突風もダウンバーストだったと推定されている。

 気象台はこの日、7日に激しい風雨に見舞われた上田市にも職員を派遣。市職員と根元から折れた樹木や住宅の損壊状況などを確認した。気象台の松沢正孝・地域防災官は「強風が西から東へ吹いたと推測できる」と説明。ダウンバーストなどの可能性を含めてデータを精査し、結果を9日に公表する。

 建物被害は、松本市によると計72件。住宅損壊42件で残りは倉庫や商業施設の被害だった。倒木やビニールハウス倒壊などを合わせると確認された被害は計120件に上る。上田市によると、建物損壊などの通報が9件あり、調査を進めている。

 また県は8日、小諸市、上田市と東筑摩郡筑北村で7日午後に降ったひょうで、リンゴやブドウ、ズッキーニなどに計2322万円の被害が出たとの速報値をまとめた。最大で直径2センチ程度のひょうが降ったといい、被害額は小諸市1860万円余、上田市120万円余、筑北村341万円だった。

(8月9日)

長野県のニュース(8月9日)