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狩猟禁止区域指定へ イノシシ豚コレラで県が緊急対策

 県内で野生イノシシへの豚コレラ感染が拡大していることを受け、県は9日、緊急対策を発表した。養豚場へのウイルス侵入を食い止めるため、養豚場出入り口を通る車両を消毒する装置の設置に対し、県独自の補助制度を創設する。野生イノシシへの対策では、感染地域を拡大させないために、感染イノシシを発見した自治体やその周辺を本年度、「狩猟禁止区域」に指定する。

 養豚農家が豚コレラ問題の抜本的な解決策として要望する飼育豚へのワクチン接種に対し、国は慎重な姿勢を示している。こうした中、阿部守一知事は9日の定例記者会見で「できる対策を最大限していく」と説明した。県は緊急対策の予算として、専決処分などで約2億円を充てる方針。

 養豚場への支援は、県内で6頭以上を飼育する計81戸が対象。出入り口に消毒ゲートまたは消毒の噴霧器を設置する費用の半分を県が補助して支援。残り半分は市町村への協力を求め、農家負担がないようにする方針だ。養豚場の周辺にまく消毒用の消石灰も無料配布。野生動物の侵入を防ぐ防護柵設置に対する補助も継続する。

 一方、養豚場にウイルスを持ち込む可能性がある野生イノシシを巡る対策も強化する。県内で9日までに確認された感染イノシシは9市町村で計55頭。狩猟禁止区域は同日時点で、発見地点から半径10キロ圏内に含まれる中南信計24市町村の全域が対象となる。狩猟期間の11月15日から3カ月、趣味での狩猟を禁じ、人を介したウイルス拡散を防ぐ。猟友会の協力を得て、イノシシの捕獲にも力を入れる。

 また県内で死んだ状態で見つかったり、捕獲されたりした野生イノシシの豚コレラ検査を行っている県松本家畜保健衛生所(松本市)には、イノシシ専用の検査場所と機器を整備する計画だ。

(8月10日)

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