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特別警戒指定区域を新設 豚コレラ対策 県、監視を強化

 県は13日、野生イノシシへの豚コレラ感染を迅速に把握して拡大を防ぐため、感染イノシシの発見地点から半径10キロ圏内に当たる「調査対象区域」(中南信の計24市町村)の外側に、新たに「特別警戒指定区域」を県独自に設けると明らかにした。監視と捕獲の態勢を強化する狙いで、感染イノシシを未確認の上小、諏訪地域を含む7カ所を指定。一帯に2千個以上のわなを新設する。捕獲したイノシシから、区域ごとに毎月5〜10頭を抽出検査する。

 県はこの日、9日に発表した豚コレラ問題の緊急対策の関連経費2億1千万円を計上した補正予算を専決処分した。特別警戒指定区域は、上小、諏訪地域と、既に見つかっている上伊那、飯田下伊那、松本の計5地域から、イノシシの移動経路になりそうな地形などを勘案して7区域を選ぶ。近く決定する。

 また野生イノシシの検査は、現行の火曜と金曜の週2回から平日の毎日に拡大。休日も必要に応じて検査する。経口ワクチンを散布した9市町村の周辺で捕獲したイノシシは、ワクチンにより抗体ができているかも調べる。南木曽町を除く木曽郡内5町村では既に感染したイノシシが確認されているとし、全頭検査から抽出検査に切り替える。

 補正予算は、指定区域などへのわな新設などの野生イノシシ対策に9069万円を計上。県内計81戸の養豚場への支援策に1億2千万円を盛った。場内へのウイルス侵入を防ぐため、車両を消毒する装置の設置への補助に4292万円、野生動物の侵入を防ぐ防護柵やネット設置への補助に5080万円など。市町村に協力を求め、農家に負担が生じないようにする。

 本年度予算の予備費から3002万円を充て、県松本家畜保健衛生所(松本市)の検査機器や補助員の拡充も進める。一般の家畜の汚染を防ぎ、検査の効率化を図るため、野生イノシシ専用の検査場所を確保する。

(8月14日)

長野県のニュース(8月14日)