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難病患者の歩行支援 県立こども病院がロボットスーツ導入

 県立こども病院(安曇野市)は、筋ジストロフィーなど筋力が衰える病気を抱える患者を対象に、リハビリ治療で歩行機能の改善を支援するロボットスーツを導入した。同様の装置の導入は県内の医療機関では3施設目で、小児患者向けは初めて。同病院は15日、筋ジストロフィー患者の遠藤駿さん(13)=埴科郡坂城町=がロボットスーツを使って院内で歩行訓練をする様子を公開した。

 装置はサイバーダイン(茨城県つくば市)の「HAL(ハル)医療用」。筋肉を動かそうとする時に脳から筋肉に送られる「生体電位信号」を、太ももやお尻に貼った電極シールで読み取り、関節部分のモーターが動いて歩行を助ける仕組みだ。

 身長150〜165センチほどの患者向けの1台を導入。遠藤さんは普段、車いす中心の生活だが、理学療法士らの手を借りてロボットスーツを装着。院内の廊下を時折休みながらも、しっかりとした足どりで歩いた。見守った父の裕幸さん(51)は「運動機能の維持につながればうれしい」と話した。

 本年度、患者4人ほどが院内のリハビリ治療で使用する予定。サイバーダインが開発を進めている小学生向けのロボットスーツの導入も計画している。稲葉雄二副院長(52)は「運動機能の回復に加え、患者の歩こうという意欲が高まるよう支援していきたい」と話している。

(8月16日)

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