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KYB不正ダンパー交換工事 長野市第1庁舎・市芸術館で着手

クレーンを使い、建物地下に免震用オイルダンパーを搬入する作業員たち=20日午前9時42分、長野市第1庁舎・市芸術館クレーンを使い、建物地下に免震用オイルダンパーを搬入する作業員たち=20日午前9時42分、長野市第1庁舎・市芸術館
 油圧機器メーカーKYBの免震・制震装置の検査データ改ざん問題で、同社とその子会社は20日、長野市第1庁舎・市芸術館に使われている免震用オイルダンパー全28本の交換工事を開始した。新しいダンパー28本を建物地下の「免震層」に運び入れた。10月8日までに全てのダンパーを取り換え、関連の作業を含め11月中旬に終了する予定だ。

 長野市第1庁舎・市芸術館は建設中の2015年、東洋ゴム工業(現TOYOTIRE)製の免震ゴムが国の性能基準を満たしていないことが発覚し全90基を交換。ダンパーを巡っては、15本がデータを改ざんされ、国の認定基準や市が求めた基準を満たしていない。残る13本も改ざんや性能不足の可能性があるため全て交換する。

 この日は新しいダンパーを積んだ大型トラックが次々と到着。長さ3・7メートル、直径40センチ、重さ970キロのダンパーをトラックの荷台からクレーンで1本ずつつり上げ、地下の免震層へと降ろした。

 交換作業は騒音を考慮し、市芸術館が休館の毎週火曜日に実施する。市庶務課の藤沢勝彦課長は「安全、安心が確保できる。市民や芸術館の利用者に影響のないよう工事を進めてもらう」と話した。

 問題を巡り、不正がある装置が使われた建物は疑い例も含め、県内では13件あると判明。このうち県厚生連(長野市)が運営する南長野医療センター篠ノ井総合病院(同)のダンパー全12本は10月5〜20日、佐久総合病院佐久医療センター(佐久市)の全10本は9月16日〜10月8日に交換を予定している。県庁本館棟と県庁議会棟(ともに長野市)は9月から順次交換予定。岡谷市民病院は交換を終えている。

(8月20日)

長野県のニュース(8月20日)