長野県のニュース

諏訪地方 猫「殺処分」ゼロ継続 譲渡会やボランティア協力で

県諏訪保健所が保護した犬猫の新たな飼い主を探す「休日譲渡会」で子猫を抱く参加者県諏訪保健所が保護した犬猫の新たな飼い主を探す「休日譲渡会」で子猫を抱く参加者
 諏訪地方を管轄する県諏訪保健所(諏訪市)が保護した猫の殺処分数(自然死などを除く)が2017年度からゼロの状態が続いている。保護した犬猫の新たな飼い主を探す譲渡会を休日に始めたことや、乳離れしていない子猫を一時的に預かって飼育するボランティアの協力などが背景にあるという。

 今月18日、県諏訪合同庁舎で開かれた譲渡会には、家族連れら17組34人が訪れた。猫11匹が対象。この日は2匹の飼い主が決まった。訪れた人たちは、担当者から飼う際の注意点などを聞き、実際に抱くなどした。下諏訪町の女性(54)は「今飼っている猫と一緒に育てられればいいなと思う」と話した。

 県諏訪保健所によると、17年度以降、19年度の現時点まで殺処分はゼロ。近年は15年度の38匹がピークで16年度は1匹だった。譲渡会は17年度から年4回、休日に開くよう制度化。保健所に持ち込まれる猫が増える6、8、10、12月に実施している。今年6月の譲渡会には23組57人が訪れ3匹の飼い主が決まった。

 殺処分がなくなった背景には、2年ほど前から同保健所に協力している住民有志の「ミルクボランティア」の役割も大きい。離乳前の子猫は育てるのが難しく、保健所では通常、殺処分の対象になっていた。ボランティアは子猫を一時的に預かり、丈夫になるまで育てている。

 県諏訪保健所にこの取り組みを提案して活動を始めたボランティアグループの共同代表、紀理子(きのみちこ)さん(65)=茅野市=は「殺処分を回避し、多くの子猫を助けられる。取り組みが動きだしたことで(殺処分ゼロという)成果が出ている」としている。

(8月22日)

長野県のニュース(8月22日)