長野県のニュース

スラックライン 独自の採点基準 小布施で15日に世界大会

世界大会に向けたリハーサルで、競技者(右奥)の動きを見ながらモニターを確認する林さん(左手前)=3日、小布施町世界大会に向けたリハーサルで、競技者(右奥)の動きを見ながらモニターを確認する林さん(左手前)=3日、小布施町
 15日に上高井郡小布施町で開催される「スラックライン」の世界大会に合わせ、主催団体のスラックライン推進機構(小布施町)が、採点の独自基準とシステムを開発した。観客が盛り上がる連続技「コンボ」を加点対象にしたり、専用アプリを使って採点時間を短縮したり。推進機構は同競技を五輪種目にすることを目指しており、今大会の成功で弾みを付けたい考えだ。

 前回2017年に同町で開いた世界大会では、100種類以上ある技の一つ一つに点数を決め、競技後に動画を見て配点した。今大会の審査員を務める元選手の浜野浩士さん(50)=東京=は「技ごとに点数が違うので煩雑。人が計算するのでヒューマンエラーが起こる余地があった」。

 今大会も競技後の動画で審査する点は同じだが、全ての技を難易度によって10段階にレベル分けした。審査員は専用アプリに登録された該当の技を探してボタンを押すだけ。技中に足をつかむ「グラブ」など加点対象があればその都度点数を加える。合計点数は自動計算され、観客に結果が早く伝わる。

 独自の採点基準として「コンボ」加点も導入。1分30秒の持ち時間の間、休まず技を繰り出すと得点が加算される仕組みだ。技と技の間で体を休め、集中力を高め直しても影響がなかったこれまでの採点基準では、観客が盛り上がりにくく、大会の終了時間が読めなかったという。

 推進機構代表理事の林映寿さん(43)=小布施町=は「多くの人に競技に親しんでもらうためには『分かりやすさ』が重要になる。コンボの導入で競技性とエンターテインメント性の両立が図れる」と話す。

 会場に設置する大型ビジョンの表示も工夫する。選手が技を繰り出すたびに技の難易度を図で示し、跳んだ高さや、コンボの回数も表示。林さんは「競技に詳しくない人でも、どこで盛り上がればいいのか判断する材料になる」と話す。

 今大会には、日本を含め世界6カ国から計17人の選手が集まる予定。浜野さんは「採点基準も含めまだ発展途上のスポーツ。新しい基準を試すことは競技にとって必要なことだ」とし、林さんは「世界中の選手に受け入れられるといい」と話している。

(9月11日)

長野県のニュース(9月11日)