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県立こども病院が就労支援 長期入院の高校生世代患者

患者の就労支援に向けて打ち合わせする病院関係者ら=13日、安曇野市の県立こども病院患者の就労支援に向けて打ち合わせする病院関係者ら=13日、安曇野市の県立こども病院
 県立こども病院(安曇野市)は27日から松本公共職業安定所(松本市)と連携し、重い病気の治療などで、長期間入院している高校生世代の患者らの就労支援に乗り出す。松本職安が月2回、病院内に出張相談窓口を開設し、働く心構えなどを助言。就労に必要なスキルやコミュニケーション能力を身に付けるための支援メニューを病院と共に作り、自立を後押しする。同病院などによると、こうした就労支援は全国的にも珍しい。

 同病院は生まれたばかりの乳児からおおむね18歳までの患者が入院している。これまで高校生世代の患者らに松本職安を紹介するなど支援してきたが、長期の入院や治療の影響などから就労に結び付かなかったり、会社になじめず長続きしなかったりといった課題があった。そこで今月、松本職安と就労支援に関する協定を締結し、患者らの個々の状況に合った支援に取り組むこととした。

 支援ではまず、松本職安が患者本人や家族から病気や障害の特性、生活習慣などを聞き取る。あいさつや報告、連絡、相談といったコミュニケーション能力、対人スキルを確認し、同病院と共に支援メニューを作る。通院している人の相談にも乗る。

 同病院の林部麻美副看護部長は「患者本人に働く気があっても、自分の努力だけではうまくいかない場合も少なくない。一人一人に寄り添った支援をしたい」と説明。松本職安の小林浩人統括職業指導官は「病院と連携することで、できることとできないことが明確になり、必要な支援が提案できる。企業側にも配慮を働き掛けたい」としている。

 出張相談窓口は第2、4金曜日の午前10時から正午に開設する。問い合わせは同病院(電話0263・73・6700)へ。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)