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県畜産試験場で豚の埋却終了 豚コレラ、新たに3施設が監視対象

豚コレラ発生を受けて防疫作業が続いた県畜産試験場=15日午後0時22分、塩尻市片丘(敷地外から撮影)豚コレラ発生を受けて防疫作業が続いた県畜産試験場=15日午後0時22分、塩尻市片丘(敷地外から撮影)
 豚コレラの発生が確認された県畜産試験場(塩尻市)で、感染拡大を防ぐために県が進めていた全349頭の豚の殺処分が終わり、15日、全ての死骸を試験場敷地内に埋却した。17日朝までに、餌やふんなど汚染物の埋却や試験場の消毒といった一連の防疫措置を完了させる予定。

 試験場の豚は14日午前5時に国機関の検査で感染が確定。県は試験場で飼育する豚の全頭殺処分を始め、同日午後11時57分に終了した。死骸は敷地内の2カ所に設けた長さ100メートル、幅4メートル、深さ4メートルの穴に埋めた。国の特定家畜伝染病防疫指針は、感染確定から24時間以内に殺処分を、72時間以内に埋却を終えるよう定めている。

 研究再開には防疫措置の完了後、少なくとも28日間を経た上で、ウイルスがなく清浄になったことを確認する必要がある。だが感染原因が分からない中で、現時点で再開の見通しは立っていない。

 また県は15日、今回の豚コレラ発生を受け、民間養豚場6施設を監視対象農場に指定したと明らかにした。試験場は飼育する豚を中信地方の民間食肉処理場に出荷。国の指針で定められた期間にさかのぼり、試験場と同じ出荷日にこの食肉処理場を利用した養豚場について車両などによる間接的な感染の可能性があるか調べ、6施設を指定した。

 うち3施設は、これまでに豚コレラに感染した野生イノシシが見つかった地点から半径10キロ圏内にある松本、安曇野、諏訪各市の養豚場で、引き続き指定。新たに指定したのは南信の2施設と東信の1施設で、県は15日、立ち入り検査を始めた。聞き取りでは異常は確認されていない。

 監視対象農場は、豚の異常の有無を毎日県に報告することなどが求められる。県内では、感染した野生イノシシの発見に伴う指定も含め、計13施設に拡大した。県畜産試験場も7月、感染イノシシの発見に伴い指定されたが、今回の豚コレラ発生で全頭を殺処分し、対象から外れた。

(9月16日)

長野県のニュース(9月16日)