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移住体験ツアー、人気 中野市・山ノ内町

山ノ内町須賀川地区で夏野菜の収穫体験をした移住体験ツアーの参加者たち=8月24日山ノ内町須賀川地区で夏野菜の収穫体験をした移住体験ツアーの参加者たち=8月24日
 中野市や山ノ内町の移住体験ツアーがじわりと人気になってきている。ツアーでは、農家との交流や農産物の収穫など、移住後の生活を見越した体験イベントを用意。今年4月から、参加者の要望に応じて訪問先などを決めている「オーダーメード型」のツアーを始めた中野市では、参加者が将来の移住を決めるなど実績も上がっている。

 8月24日、山ノ内町の須賀川地区では、町外からの家族連れ15人がナスなど夏野菜の収穫を体験していた。15人は、地区住民でつくる団体「ふるさと創生委員会」が町と行っている「暮らし体験ツアー」の参加者だ。千葉県松戸市から長女(7)や長男(4)を連れて参加した自営業の稲石安宏さん(41)は「志賀高原など観光地に注目してしまうが、このツアーだと、町の人の暮らしぶりが分かっていいね」と満足していた。

 同ツアーは2015年から年4回、原則1泊2日で開いている。秋はリンゴ収穫、冬はバックカントリースキーなど、季節に応じた体験を用意している。案内役を務める町地域おこし協力隊の谷津誠也さん(44)は「今夏は問い合わせが多く、キャンセル待ちも出たほど」と喜んでいる。自身も神戸市から移住した谷津さんは「町の豊かな自然を生かした新たな遊びを提案していきたい」と意欲を見せる。

 中野市のオーダーメード型ツアーには、8月末までに10組が参加した。市内のワイナリーや農園、古民家、病院や子育て支援センターなども案内。既に子どものいる40代夫婦の2組が、今冬や21年の移住を決めたという。市営業推進課は、ツアーが移住に結びつく理由を「さまざまなニーズに合わせた訪問先案内が、奏功しているのではないか」と分析している。

 市は本年度、東京・銀座の県情報発信拠点「銀座NAGANO」などでの移住個別相談会の回数を増やし、移住促進を図っている。相談件数も、8月までに60件と昨年の10倍に増えた。営業推進課は「移住相談者のうち、10年前は50〜60代が7割を占めていたが、現在は現役世代の20〜40代が7割。雇用や住宅確保に力を入れて、対応したい」と意気込んでいる。

(9月21日)

長野県のニュース(9月21日)