長野県のニュース

宇宙を広範囲で動画撮影し解析 「トモエゴゼン」本格運用 東大木曽観測所、今月から

シュミット望遠鏡に搭載したトモエゴゼンのカメラ部分。84枚のセンサーが並ぶ=30日、木曽町の東大木曽観測所シュミット望遠鏡に搭載したトモエゴゼンのカメラ部分。84枚のセンサーが並ぶ=30日、木曽町の東大木曽観測所
 木曽郡木曽町の東大木曽観測所は30日、宇宙の広い範囲の動画を撮影し、解析できるシステム「Tomo―eGozen(トモエゴゼン)」を10月から本格運用すると発表した。爆発直後の超新星や地球に衝突する恐れのある小惑星などを把握できるといい、町内で記者会見した酒向(さこう)重行・東大大学院助教(43)=時間軸天文学=は「宇宙に関する科学の展開が期待できる」とした。

 トモエゴゼンは高感度センサーカメラと人工知能(AI)ソフトを組み合わせた観測システム。同観測所が約10年かけてキヤノンなどと開発した。縦2センチ余、横約3・5センチのセンサー84枚を並べ、観測所にあるシュミット望遠鏡(口径105センチ)に取り付けて動画を記録する。

 カメラ部分は4月に完成。観測所はその後半年かけて撮影データから小惑星や超新星を見つけ出すシステム構築などを進めていた。名前は平安末期の武将で、木曽ゆかりの木曽義仲と共に戦ったとされる巴(ともえ)御前にちなんだ。

(10月1日)

長野県のニュース(10月1日)