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信大工学部「介護の未来研究会」 3年後めどに実用化目指す

「介護の未来研究会」について説明する信大の天野工学部長(左から2人目)ら「介護の未来研究会」について説明する信大の天野工学部長(左から2人目)ら
 産学官連携で介護現場の課題解決を図る「介護の未来研究会」を立ち上げた信州大工学部(長野市)は9日、具体的な研究内容を発表した。テーマ別に五つの研究部会を設け、車椅子からのずり落ちを検知する見守りシステム、徘徊(はいかい)を防ぐ機器などを研究する。3年後をめどに、研究成果の実用化を目指す。

 五つの研究部会はそれぞれ「見守りセンシング」「行動デザイン」「基盤研究」「建築・省エネ」「リハビリ機能解析」と名付けた。

 車椅子の見守りシステムを開発する研究部会「見守りセンシング」では、工学部の計測・解析技術を活用。ずり落ちを検知するだけでなく、同じ体勢で長時間座ることによる「床擦れ」を予防するシステムの構築も目指す。

 「行動デザイン」は予測不能な行動を抑制する手段が研究対象。「基盤研究」では装着型の機器による血圧・心拍数の測定や、デジタル端末で介護記録を入力するアプリ開発などを研究する。この他、「建築・省エネ」は介護施設の省エネ化を提案。「リハビリ機能解析」は歩行運動と認知機能の関連に着目する。

 研究会には信大工学部の研究者ら15人と、介護関連の事業者やメーカーなど8企業・団体が参加した。長野市内で記者会見した天野良彦・工学部長は「介護分野は産業としても注目される。国内だけでなく、世界各国にも技術は展開できる」と話した。

(10月10日)

長野県のニュース(10月10日)