長野県のニュース

6市町村の下水処理停止 施設冠水 節水呼び掛け

 台風19号に伴う河川の氾濫で13日、県と佐久市、飯山市の下水道処理施設が冠水し、下水の受け入れを停止した。対象は長野市や佐久市など東北信地方6市町村の計約20万人。地元自治体はバキュームカーを出動し、下水管から汚水をくみ上げるなどしているが、下水管が満杯になればマンホールからあふれ出す恐れがあるとして、風呂や洗濯の回数を控えるなど節水への協力を呼び掛けている。いずれの施設でも復旧の見通しは立っていない。

 長野市赤沼にある県の「千曲川流域下水道下流処理区終末処理場」(クリーンピア千曲)は13日未明、下水処理後の水を放流する千曲川の水位が基準を超えたため放流を停止。同市と須坂市、上高井郡小布施町、高山村からの計約14万3千人分の下水受け入れを止めた。その後、近くの千曲川が決壊し、同処理場の1階が腰の高さほどまで冠水。水位は下がっているものの、同日午後6時時点で冠水状態は続いているという。

 県は同処理場から水がはけた後に復旧作業を本格化する予定。ただ、冠水で処理場内の電動ポンプなどの設備が故障している可能性もあり、施設の再開のめどは立っていない。長野市は14日、クリーンピア千曲に向かう下水管を、同市が運営する「東部浄化センター」の下水管につなぐ工事に着手する。

 佐久市内で最大の下水処理施設「下水道管理センター」(中込)は13日までに、千曲川支流の滑津(なめづ)川の水が堤防を越えてあふれたために冠水し、下水の受け入れを停止した。市民の半数に当たる約5万人の下水を処理していたが、同日午後6時時点で復旧の見通しは立っていない。

 飯山市では、下水を終末処理場へ送る「有尾排水中継ポンプ場」(飯山)が冠水。ポンプが停止した影響で蓮、静間、飯山、南町、旭の計約1万人の下水を終末処理場へ送れない状態が続いている。

(10月14日)

長野県のニュース(10月14日)