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生活再建へ復旧本格化 長野のアップルライン開通

本格的に開通した国道18号。浸水被害にあった家財道具などを積んだ軽トラックなどが通っていた=16日午前10時41分、長野市穂保本格的に開通した国道18号。浸水被害にあった家財道具などを積んだ軽トラックなどが通っていた=16日午前10時41分、長野市穂保
 台風19号の記録的な大雨の影響で千曲川の堤防が決壊し、冠水した長野市赤沼で15日に心肺停止状態で見つかり死亡が確認された女性は16日、同市赤沼の徳永初美さん(69)と判明した。徳永さんは2階建ての自宅で弟と2人暮らしで、被災当時は1階にいたとみられる。死因は溺死。県災害対策本部によると、16日午前10時時点で今回の台風による県内の死者は3人。けが人は重傷3人、軽傷85人となった。関係者によると、行方不明者は少なくとも2人。

 堤防が決壊した千曲川左岸では16日も修復作業が継続。冠水した長野市長沼地区では大動脈の国道18号の通称アップルラインの柳原北交差点―浅野交差点間が15日午後10時に開通し16日朝から本格的に通行できるようになり、通勤や復旧作業に向かう業者やボランティアらの車両が行き交った。国道と交差する県道村山豊野停車場線は全面通行止めが続いている=地図。

 長野市穂保の国道18号沿いで車販売店を営む古幡佐智夫さん(56)=中野市=は同日朝に自宅から国道を通って店に来た。店は1・5メートルほど浸水し、展示車などは泥だらけに。「店の再建は見通せないが、主要な道路が復旧すれば利便性は高まる」と話した。

 県によると、16日午前10時時点で長野市や上田市など9市町村で計938人が避難している。長野市によると、同日午前9時時点で市内では13指定・自主避難所に計642人が避難している。

 中部電力によると、市内の停電は豊野地区で約2千戸、その他、約1400戸で継続。豊野地区では通電に向けた準備は終わっており早期復旧を目指すが、その他の地区は土砂崩れで復旧作業が進まない所もある。長野都市ガスも豊野地区の約900戸で供給開始への作業を進めている。

 国土交通省は16日、台風19号の影響で通行止めとなっている全国の高速道路について、今後10日以内に全線で解除の見通しが立ったと明らかにした。同日午前9時半時点で、土砂流入により上信越道など5路線5区間で通行止めが続いている。通行止めになっているのは、上信越道松井田妙義インターチェンジ(IC、群馬県安中市)―佐久IC(佐久市)、中央道八王子ジャンクション(東京都八王子市)―大月IC(山梨県大月市)など。上信越道は10日程度で、他の路線は1週間以内に通行再開となる見通し。

 また、同省は16日、台風19号の影響で、新たに東筑摩郡麻績村の麻績川の2カ所で決壊が判明したと発表した。

(10月16日)

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