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台風19号 県内の浸水被害9066世帯 長野の千曲川、仮堤防が完成

盛り土の仮堤防が完成した千曲川の決壊現場=18日午前0時5分、長野市穂保盛り土の仮堤防が完成した千曲川の決壊現場=18日午前0時5分、長野市穂保
 台風19号による記録的な大雨の影響で、床上、床下浸水による県内の住宅被害が計9066世帯に上ることが17日、県災害対策本部の同日午後3時時点のまとめで分かった。国土交通省は同日深夜、約70メートルにわたって堤防が決壊した長野市穂保の千曲川左岸に、盛り土で仮堤防を設ける緊急復旧工事が完了したと発表した。

 県災害対策本部によると、住宅被害は長野市に次いで千曲市2101世帯、飯山市613世帯、佐久市438世帯など。同日午前10時時点のまとめと比べ、千曲市で108世帯、佐久市で78世帯増えるなど、さらに計192世帯の被害が判明した。

 17日午後3時時点では、長野市や須坂市など8市町で計873人が避難し、確認されたけが人は重傷4人、軽傷93人。死者は3人。関係者によると行方不明者は少なくとも2人。長野市のまとめでは、同時点で市内の14指定・自主避難所に計663人が避難している。

 中部電力長野支店によると、県内の停電は17日午後7時時点で、長野市、須坂市、佐久市、南佐久郡北相木村、佐久穂町の計約50戸を残して復旧した。県によると、同日正午時点で、佐久市や佐久穂町などの1315戸で断水が続いている。東御市では21日に復旧の見込み。

 県教委によると、18日に休校するのは長野市の長沼小、豊野西小、東北中、豊野中、千曲市の屋代高校付属中のほか、高校は上田千曲(全日制・定時制)と東御清翔。

 国交省北陸地方整備局によると、17日午後11時50分、千曲川左岸での仮堤防工事が完了した。大きくえぐられた部分にコンクリートブロックで土台を造り、隙間に石を詰めた上で盛り土をして、決壊前と同じ高さ5メートルの仮堤防を完成させた。さらに、増水時に仮堤防を守るため、仮堤防前の河川敷にほぼ同じ区間にわたって高さ5メートルの金属板を建てる工事を進めた。

 18日から19日にかけ県内で大雨になる予報が出ていることから、阿部守一知事は17日、「少しの雨でも大きな災害につながる恐れがある」として県民に「命を守る最善の行動」を呼び掛けるコメントを出した。

 県建設部は、被災河川のうち、重要施設に被害が及ぶ恐れがある34カ所を優先的に応急復旧を進めている。17日午後の県災害対策本部会議での報告によると、このうち復旧作業を終えたのは6カ所のみ。

(10月18日)

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