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北陸新幹線、本数復活へ JR東「年度内100%目指す」

浸水被害によって廃車されることになった北陸新幹線の車両=6日午後4時41分、長野市赤沼の長野新幹線車両センター浸水被害によって廃車されることになった北陸新幹線の車両=6日午後4時41分、長野市赤沼の長野新幹線車両センター
 JR東日本の深沢祐二社長は6日、台風19号による被災後初めての定例記者会見で、列車本数を減らした暫定ダイヤで運行している北陸新幹線(長野経由)について「本年度末(来年3月末)には列車本数を100%にすることを目指す」と述べた。東京―金沢間直通の「かがやき」「はくたか」は今月末に通常ダイヤに戻す予定だとした。千曲川の堤防決壊の影響により長野新幹線車両センター(長野市赤沼)で浸水した同社とJR西日本の車両計10編成(120両)が全て廃車になることも同日、明らかになった。

 北陸新幹線は暫定ダイヤによる10月25日の全線運行再開後、北陸、上越新幹線の予備車と、上越新幹線に投入予定だった新造車両の計2編成を北陸新幹線に回して計22編成を運用している。

 深沢社長はダイヤ復旧に向け、さらに上越新幹線に導入予定の4編成を北陸新幹線に回し、本年度末には計26編成で運行すると表明。年末年始などの繁忙期には通常ダイヤとは別の臨時列車も運行するとした。JR東日本広報部によると、被災前の3分の2程度の運行となっている長野―東京間の「あさま」も今月末以降は運行本数を増やす見通しだ。

 深沢社長はまた、浸水した同社のE7系8編成を廃車にすると明らかにした。部品内まで浸水し、安全面からも新たに造る方が適切と判断した。一部の部品は再利用を検討する。

 JR西日本も6日の取材に同社のW7系の2編成について「廃車の手続きを進める方針」(広報部)とした。

 台風を巡る一連の対応について深沢社長は、予想進路を踏まえて被害が見込まれる場合は車両避難を検討するとした。今回も東北新幹線や一部在来線は避難させたが、「北陸新幹線はそのような判断に至らなかった」と釈明。車両を避難させると、翌日のダイヤにも影響があるとして、今後は利用者への周知の手順などを含めて検討するとした。

 一方、日本鉄道建設公団(現鉄道・運輸機構)が建設した長野新幹線車両センターの立地について「長野からの列車本数が多く、長野に造るのが効率的という判断」だったと説明。洪水の浸水想定区域に含まれているが、移転は難しいとの考えを示した上で、再発防止に「現在のロケーションで何ができるか考える」と述べた。

 同センターは電力設備などに被害があり、現在も復旧作業を続けている。

(11月7日)

長野県のニュース(11月7日)