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台風19号 泥堆積果樹農地903ヘクタール 5センチ以上県まとめ 県内の6%相当

千曲市で行われた農地の泥の堆積調査=6日午前10時48分千曲市で行われた農地の泥の堆積調査=6日午前10時48分
 県は6日、台風19号によって広い範囲が浸水した北信地域で、泥が5センチ以上堆積する被害があった果樹農地が6市町で計903ヘクタールに上っていると明らかにした。県農地整備課によると、県内の果樹農地全体の約6%に当たる。同課は「平成以降の水害による農地被害としては範囲の広がり、泥の量とも最大」としている。

 市町ごとの被害面積=表=が最も大きいのは千曲川の堤防が決壊した長野市で、堤防より宅地側を指す「堤内地」が190ヘクタール、堤防から川側の「堤外地」が330ヘクタールの計520ヘクタール。泥の最大の厚さは堤内約30センチ、堤外約60センチだった。泥の量は堤内約29万立方メートル、堤外が約51万立方メートルで、合計すると1ヘクタールの土地に80メートル積み上がる計算だ。

 次に面積が広いのは中野市で、千曲川の堤防がない区間で越水し220ヘクタールが被害を受けた。上高井郡小布施町が70ヘクタール、千曲市が63ヘクタール、須坂市が24ヘクタール、埴科郡坂城町が6ヘクタールと続く。同町の堤外地は泥の厚さが最大約50センチだった。

 同課によると、2004年の台風23号、06年7月豪雨による水害でも堤外地の農地が泥に漬かる被害が出たが、農家への聞き取りでは「泥の厚さは今回の洪水の半分程度」だったという。

 県農業技術課によると、リンゴなどの果樹に、泥が5センチ以上たまった状態が長く続くと根が呼吸できず、木が枯れる恐れがある。

 このため県と6市町が該当面積を算出。果樹と混在する長芋などの畑も含んでいる。泥の厚さを10月下旬から今月15日まで順次、調査。長野市と坂城町では既に調査を終え、千曲市では県や市の職員が6日、果樹やトルコギキョウの畑の調査を始めた。

 各市町や県は今後、国庫補助を受けて泥の撤去を進める方針。長野市は被災地の耕作放棄地に仮置き場を設けて搬出する方法を検討している。

(11月7日)

長野県のニュース(11月7日)