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シチズンマシナリーが新工場 中国・山東省の拠点を移転拡張へ

シチズンマシナリーが中国山東省に建設する新工場の完成予想図シチズンマシナリーが中国山東省に建設する新工場の完成予想図
 工作機械メーカーのシチズンマシナリー(北佐久郡御代田町)は7日、中国山東省の生産拠点を拡張するため、移転して新工場を建設すると発表した。中国市場は足元で低迷が続いているが、自動化・省人化に欠かせない工作機械の需要は中長期的に、人件費の上昇を背景に拡大が見込めると判断。生産能力を現在の2倍となる月産最大350台に引き上げる。2021年2月の完成・稼働を目指す。

 現工場から3・4キロ(車で5分程度)離れた敷地6万7600平方メートルを購入した。建物は一部2階建てで、延べ床面積は3万4200平方メートル。現工場の約3倍の広さで、グループの工場では最大規模になるという。社員寮2棟、スポーツジムなども整備。総投資額は約30億円を見込む。

 新工場で製造するのは、回転させた金属材料に刃物を当ててコンピューター制御で削る「CNC自動旋盤」。移転新築に合わせて生産工程の自動化を進め、多様な機器をインターネットにつなぐIoT(モノのインターネット)技術で設備の稼働状況を可視化するシステムも導入する。生産能力を増強するだけでなく、生産性の向上も目指す。

 シチズンマシナリーは08年に中国山東省の工場でCNC自動旋盤の生産を開始。今年9月に中国工場での累計生産台数が1万台を突破した。広報課は「中国政府は製造業の高度化を目指しており、大手からの大口案件の増加も見込まれる。大きな成長が期待できる中国市場に安定供給する生産体制の整備が急務と判断した」と説明。24年3月期の中国現地法人の売上高を現在の2倍となる180億円に引き上げたいとしている。

(11月8日)

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