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須坂の避難所 きょう閉鎖 帰宅・仮住まい 不安の声も

避難所が10日閉鎖されることに伴い、荷物を車へ運ぶ夫婦=9日午後7時47分、須坂市の北部体育館避難所が10日閉鎖されることに伴い、荷物を車へ運ぶ夫婦=9日午後7時47分、須坂市の北部体育館
 須坂市は10日、台風19号で被災した市民向けに開設した市北部体育館の避難所を閉鎖する。市によると全避難者が当面の住まいを見つけたり、自宅に帰るめどが立ったりした。ただ9日に退去の作業をしていた避難者からは生活再建への不安の声も聞かれた。

 須坂市では一時、2カ所の避難所に計170人以上が身を寄せた。市によると市内で1カ所のみとなっていた同体育館の避難者は9日午前8時時点で41世帯96人。いずれも、市や県が計42戸用意した公営住宅や民間アパートへの入居が決まったか、自宅が暮らせる程度に片付いたとして帰宅する決断をしたという。

 9日は、家族連れなどが衣類などの荷物を同体育館から車に積み出していた。夫、3人の子どもと同体育館を出る主婦(42)は「炊き出しなど、避難所のスタッフの方たちに良くしていただいた」と感謝。車に段ボール箱を運んでいた別の夫婦は「元々住んでいた県営住宅で浸水しなかった部屋に入れることになった。近くて良かった」とほっとした表情を見せた。

 同市北相之島の平屋の自宅が天井近くまで水没した松永茂子さん(77)は郊外の市営住宅に移るが「全部水に漬かったのでガス台や照明もこれから買い求めなければ」と疲れた表情。1人暮らしだといい「家の修理は来年春までかかる。仲良しの近所の人たちとも離れ離れの生活は不安でいっぱい」と話した。

 千曲市では9日現在、旧更埴庁舎保健センターの避難所に2世帯5人が避難している。このうち1世帯1人については近く自宅に戻る予定。残る1世帯4人は近日中に避難所から出る方向で話し合いを続けており、市は方向性が出た時点で避難所の閉鎖時期を決めたいとしている。

 長野市は11月末をめどに避難所を閉鎖する方針。9日時点で13カ所の避難所に計695人が避難している。

(11月10日)

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