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「長沼頑張ろう」心一つ 千曲川決壊1カ月 長野の被災地で犠牲者に黙とう

黙とうをささげた後、「長沼頑張ろう」と声を合わせる長沼地区住民自治協議会の役員たち=13日午後0時4分、長野市の赤沼区公会堂黙とうをささげた後、「長沼頑張ろう」と声を合わせる長沼地区住民自治協議会の役員たち=13日午後0時4分、長野市の赤沼区公会堂 台風19号の大雨による被害の爪跡が残る長沼体育館。奥は決壊後に造られた千曲川の仮堤防=13日午前9時、長野市穂保台風19号の大雨による被害の爪跡が残る長沼体育館。奥は決壊後に造られた千曲川の仮堤防=13日午前9時、長野市穂保
 台風19号による千曲川の堤防決壊から1カ月となった13日、2人が犠牲になった長野市長沼地区で、住民自治協議会(住自協)の役員や住民らが黙とうをささげた。市役所でも市災害対策本部会議の開催に合わせ、職員や来庁者が黙とう。犠牲者の冥福を祈るとともに、被災地の住民は復興への決意を胸に刻んだ。

 長沼地区では10月13日未明に堤防が決壊。2階近くまで水に漬かった住宅もあった。一帯では同14日に自宅で西沢孝さん(81)=赤沼=が、15日に大田神社近くで徳永初美さん(69)=同=がそれぞれ見つかり死亡が確認された。

 決壊から1カ月となったこの日は、長沼地区住自協の役員や地元の消防団役員、市長沼支所の職員ら11人が、赤沼区公会堂に集まった。正午に合わせて黙とうを呼び掛ける放送が防災行政無線で流れ、参加者は黙とう。一帯でも住民が静かに目を閉じた。

 長沼地区にある4区の一つ、穂保区の土屋勝区長(64)は「被災から1カ月が過ぎ、復興が進んだ区もあれば、まだこれからの区もあるが、長沼は一つだ。長沼の復興のために心を一つにしよう」と呼び掛けた。「長沼頑張ろう」と掛け声が上がり、役員らは3回拳を突き上げた。

 長野市災害対策本部によると、市内では12日時点で296世帯680人が避難所に身を寄せている。13日朝の本部会議で加藤久雄市長は「避難者や災害ごみへの対応、産業・農業支援などについて課題は多いが、(1カ月がたち)少し方向性が見えてきた。丁寧に、着実に進めたい」と述べた。

(11月13日)

長野県のニュース(11月13日)