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飯田の中学部活、1月「オフ」 放課後「新たな挑戦する時間に」

 飯田市内の全9中学校が来年1月の1カ月間、平日の放課後の部活動を事実上行わない方針を固めた。「放課後部活動オフ期間」と位置付け、生徒には普段打ち込んでいる部活動とは別に、興味や関心がある活動に取り組んでもらう。飯田市教育委員会はオフ期間中、新たなスポーツと出合う機会にしてもらおうと県内のプロスポーツ団体や競技団体の指導者らを招いてスポーツスクールを開催予定。県教委スポーツ課は「県内では聞いたことがない取り組み」としている。

 学校の部活動を巡っては過度に大会成績にこだわり、保護者の期待に応えようと練習が長時間に及ぶ状態が「ブラック部活」などと称され、社会問題化している。

 県教委は2014年2月、県内公立中学校の運動部活動で朝の部活動(朝練)を原則行わないとする「県中学生期のスポーツ活動指針」を発表。今年2月の改定で、1日の活動時間を長くとも平日で2時間程度、土日などの学校休業日は長くとも3時間程度とすることを新たに盛った。

 これを受け飯田市教委は今年3月、市の運動部活動の改定指針案を公表。放課後の部活動は完全下校時刻までとすることが望ましいと定めた。

 その上で、来年8月末までを改定指針案の「試行期間」に設定。市内9中学校は市教委と協議の上、来年1月に試しに完全下校時刻以降は文化部も含めた全部活動を取りやめる。飯田市中学校長会によると、1月の完全下校時刻は各校とも午後4時半前後。部活動の延長として行われる「社会体育活動」も完全に行わないと決めた。

 市教委は「放課後部活動オフ期間」を実施後、生徒の生活実態や意識の変化、放課後の部活動を行わないことによる課題などを調査。結果を踏まえ、来年9月に運動部活動の改定指針を決める予定だ。

 市教委はオフ期間中、空手や硬式テニス、スキー・スノーボードなど8競技のスポーツスクールを催す予定。サッカーではJ1松本山雅FC、バスケットボールでは男子B2の信州ブレイブウォリアーズの協力を得て、両チームの指導者らを招く計画だ。曜日と時間は今後決める。

 代田昭久教育長は「『オフ期間』の放課後を、やりたいことに挑戦する大切な時間にしてほしい。中学生に本来与えられるはずの自由と可能性を存分に生かしてほしい」と話している。

(11月14日)

長野県のニュース(11月14日)