長野県のニュース

消毒念入り 県内狩猟解禁 豚コレラ対策の薬剤配布は一部のみ

消毒液の入った噴霧器を車に積んで猟に出る芦田さん=15日午前7時17分、松本市岡田伊深消毒液の入った噴霧器を車に積んで猟に出る芦田さん=15日午前7時17分、松本市岡田伊深
 県内の狩猟が15日、解禁され、狩猟者たちが早朝から山林に入った。県は今季、野生イノシシの豚コレラ(CSF)感染拡大を防ぐため、感染イノシシが見つかるなどした中南信を中心とする51市町村を「消毒必要地域」に設定。狩猟者に消毒など衛生対策の徹底を呼び掛けている。ただ、狩猟者に無料配布するとしていた消毒液などは業者からの納品が遅れ、一部地域にしか配れていないという。

 松本市では午前7時すぎ、松塩筑猟友会会長で同市岡田町の農業芦田勝弘さん(73)がカモを撃ちに近くの山の麓にある池へ。ワゴン車には、県が無料で配った消毒液と噴霧器のセットを積み込んだ。池にカモは見当たらず、別の山へ。里へ下りる際には車のタイヤや長靴の底を念入りに消毒した。

 「手間だが、養豚業者にも協力したい。何とかこれ以上感染を拡大させないようにしないと」。会員には消毒をしっかりするよう求めるとしつつ、今季の狩猟での無事故を願った。

 消毒必要地域は中南信の20市町村とその周辺31市町村(上田市は一部)。県林務部によると、狩猟解禁に際し、狩猟登録者に受講を必須とした豚コレラの衛生対策講習会で、消毒液などのセットを事前に狩猟者に無料配布すると説明。講習会はこれまでに県内外の約4500人が受けた。

 だが、県外も含めて豚コレラがまん延した影響で品薄になっており、業者からの納品が遅れているという。消毒必要地域へは11月中に配布を終える予定としている。

 同地域のうち20市町村では、捕獲したイノシシの持ち出し自粛も求める。対象範囲は今後の感染イノシシの確認状況に応じて随時見直す。狩猟期間は来年2月15日まで。ニホンジカとイノシシのわな猟は3月15日まで。

(11月15日)

長野県のニュース(11月15日)