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別所線の運行区間拡大 城下―下之郷間で再開

上田電鉄別所線の電車(奥)から上田駅に向かう代行バスに乗り換える乗客たち=16日午前10時32分、上田市諏訪形の城下駅上田電鉄別所線の電車(奥)から上田駅に向かう代行バスに乗り換える乗客たち=16日午前10時32分、上田市諏訪形の城下駅
 上田電鉄(上田市)は16日朝、台風19号の影響で運休していた別所線の城下―下之郷間の運行を再開した。全区間(11・6キロ)のうち、運行区間は城下―別所温泉間に拡大。千曲川の増水で鉄橋の一部が落下した上田―城下間(720メートル)は引き続き代行バスで対応する。利用者からは「電車が動いて良かった」との安堵(あんど)や全線開通を願う声が上がった。

 運行本数は1日上下計57本。15日までの39本から大幅に増え、被災前(71本)の8割に回復した。列車とバスの乗換駅となる城下駅では、大きな荷物を持った観光客や大学生らが駅員に切符を渡して乗り継いだ。上田駅から代行バスを経て大学前駅まで乗車した長野大(上田市)4年の笠原弘江さん(22)=長野市=は「本数が増えてありがたい。乗り換えは初めてで新鮮」と話した。

 午前8時台に上田駅に到着した代行バスからは、高校生らが下車。大学前駅から乗車した長野大3年の山口まどかさん(21)=上田市=は「乗り換えはスムーズだった。乗車時間が短くなってよかった」とアルバイトに向かった。一方、女性(70)は「乗り換えはちょっと面倒。早く橋が直るといい」と願った。

 午前9時6分上田駅発の代行バスに乗った会社員の千葉信之さん(56)=東京=は別所温泉への日帰り旅行を計画。15日夜に一部区間の運行再開を知り行程を変更した。「電車が動いたことで、予定より1本早い新幹線で帰れる。温泉が楽しみ」

 台風19号に伴う県内の鉄道運休区間は、上田―城下間を残すのみとなった。上田電鉄によると、鉄橋の再建には少なくとも1年程度かかる見込み。

(11月16日)

長野県のニュース(11月16日)